-整形外科の病気-
腰痛(筋・筋膜性腰痛症)
Orthopedic surgery
-整形外科の病気-
腰痛(筋・筋膜性腰痛症)
Orthopedic surgery
腰痛・肩こりは日本人が感じる体の不調のトップ2です。
現代人の生活様式は長時間同じ姿勢を保つ仕事に就いている方が多く、腰痛の発生に大きく影響しています。
腰痛とは腰部の痛みの総称です。筋・筋膜性腰痛症は、スポーツ活動等によって起こる腰の筋膜や筋肉の損傷による腰痛の一種です。
背骨を構成している骨(脊椎)のうち、腰椎は5個の骨の積み重ねで成り立っています。この骨と骨との間には、椎間板という柔らかいクッション代わりの組織があり、骨同士の衝撃を和らげています。また、腹筋(腹直筋、内外腹斜筋、腹横筋)と背筋(脊柱起立筋、広背筋、大腰筋)などが、背骨をとり囲むようにして支えています。
腰椎(背骨)に問題があるものと、それ以外に大きく分けられます。
腰(脊柱)に由来するもの
変形性腰椎症、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変性すべり症など主に加齢により生ずるもの、腰椎圧迫骨折や脱臼などの外傷、化膿性脊椎炎や結核性脊椎炎などの感染や炎症によるもの、先天異常や側弯症、腰椎分離症など主に成長に伴っておこるもの、転移癌などの腫瘍によるものなどがあります。
腰以外に由来するもの
解離性大動脈瘤などの血管の病気、尿管結石などの泌尿器の病気、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科の病気、胆嚢炎や十二指腸潰瘍などの消化器の病気、変形性股関節症などの腰以外の整形外科の病気によるものがあります。
加えて身体表現性障害、統合失調などの精神疾患や精神的なストレスや自律神経の乱れ、精神的なトラブルによる心理的な原因による場合もあります。
早急な受診が必要な症状
安静を保っていても痛い、痛みがおさまらず、強くなってきた、発熱している、下肢(大腿・ふくらはぎやすね、足首、足、足指)にしびれがある、足に力が入らず、歩行が困難、尿が漏れる、あるいは尿意があるのに排尿できない。
必要に応じてX線(レントゲン)検査、MRI検査、骨シンチ、筋電図検査、血液・尿検査などを行います。
診察の結果必要と判断した場合は、提携病院にCT、MRIの撮影依頼を行います。
内服薬、ブロック注射療法、コルセットなどの装具療法、牽引などの理学療法、運動器リハビリテーション、手術治療があります。
当院では、一般的なお薬の治療だけでなく、強い痛みに対してはトリガーポイント注射、各種ブロック注射、点滴注射、エコーガイド下のハイドロリース(筋膜リリース)なども組み合わせることで効果的に、できるだけ早く痛みを解消できるようにしています。
腰痛で日常生活が制限されてしまうと体力が低下し、腰を支える筋力も衰え、また精神的にも落ち込むために、さらに腰痛がおきやすくなります。悪循環を断ち切るためには、中腰にならないなど日常的姿勢に注意し、また腰の支持性を高めるための運動や体操を継続されるとよいでしょう。
また、理学療法士がお身体をきめ細かくチェックして体の固さ・動かし方・癖などを確認し、腰痛を起こしにくい身体の使い方、筋力と柔軟性をアップさせるトレーニングなど運動療法も行っています。
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